どうも。火川恵斗と申す者でございます。ポケモン剣盾のランクバトルもシーズン6が終了しましたね。僕自身も参加し、自己ベスト順位を更新しつつ自信のある構築ができましたので記念の意も込めて紹介していきたいと思います。
ナット〇ねて。どんだけ嫌いなんだこいつ
わかる人にはわかると思うんですが、これはヤーティ(役割論理)です。役割論理とは何か。説明すると結構長くなってしまうので簡単に言うと、
全員が攻撃に特化してオラオラ殴りまくるサイクルパーティです。もちろんそれだけではないのでもしこの記事を見て興味を持っていただけたら、
こちらを読んでいただくとより詳しくわかると思います。
とりあえず全ポケモンの特徴として
・高火力、技範囲が広い
・耐性、耐久が高い
・攻撃orとくこうに最大限振る
・S(素早さ)には振らない
・補助技は一切採用しない(一部例外あり、詳しくは後述)
ここだけ押さえてもらえたら大丈夫です。
ポケモン紹介
さて、前置きはここまでにしてまずは採用ポケモンを単体で紹介していきましょうか。
ロズレイド@こだわりメガネ
特性:しぜんかいふく
性格:ひかえめ
実数値:167(252)-67-85-194(252↑)-126(4)-110
技:リーフストーム ヘドロばくだん マジカルシャイン シャドーボール
このヤーティのコンセプト。実は現環境草特殊最大火力をもつ。役割対象はアシレーヌや水ロトム等の水ポケモンや、カバルドン等受け寄りの地面タイプあたり。役割対象に対面させたら自慢の高火力で交代先ごと吹き飛ばす。ヘドロばくだんでもパッチラゴン程度の耐久なら一撃で落ちるすげえ火力。とくせいのしぜんかいふくであくびを受けても構わず突っ込めるので繰り出してきたカビゴン等も強引に突破可能。天敵はアーマーガアとナットレイ等鋼勢。
選出率4位。ダイマ率4位。
ジュラルドン@いのちのたま
特性:ライトメタル
性格:ひかえめ
実数値:177(252)-90-126(4)-189(252↑)-70-105
とにかくダイマックスが強い。ロズレイド入りを研究していた際意外と相性が良いことに気づき、パーティに入れてからは大活躍の連続だった。ロズレイドの苦手な物理ダイジェット勢やアーマーガアに強く、ロズレイドでこれらを釣り出して駆逐する。
対面性能も優秀で、突っ込んでくるヒヒダルマやドラパルトにダイマックスで応戦して狩ることもそれなりにあった。ミミッキュともある程度戦え、シーズン後半に増えたアッキ持ちは剣の舞に繰り出しても狩れる。
選出率3位。ダイマ率2位。
バンギラス@たつじんのおび
特性:すなおこし
性格:ゆうかん
実数値:207(252)-204(252↑)-130-105-121(4)-73
技:ストーンエッジ かみくだく ばかぢから だいもんじ
間違いなく最強ヤケモン。弱点が多いくせに化け物じみたステータスで多くの敵をなぎ倒す。特に対ドラパルト、トゲキッス性能が高く、この2体がいるときは必ず選出。
だいもんじは主にロズレイドの苦手なナットレイに。ナットはオッカ持ちが増えて後半はボディプレスで狩られることもよくあったので他のポケモンでサイクルを回してたべのこしでなければオッカを警戒するようにしていた。
選出率1位、ダイマ率1位。
ギャラドス@ゴツゴツメット
特性:いかく
性格:いじっぱり
実数値:171(4)-194(252↑)-131(252)-×-120-101
技:アクアテール じしん ストーンエッジ パワーウィップ
過労死担当。剣盾環境でもいつもお疲れさまです。
ヒヒダルマ入りには基本コイツが先発。B振りなので相手がハチマキだとしても(エッジさえ当てたら)楽に対処できる。エッジが決まったらめいっぱい褒めよう。単純にいかくをばらまくだけでも強く、このヤーティでは唯一ドリュウズに後出し安定するヤケモン。技スぺ8個ください。
選出率2位、ダイマ率3位。
ドサイドン@こだわりハチマキ
特性:ハードロック
性格:いじっぱり
実数値:191(4)-211(252↑)-182(252)-×-75-60
技:ストーンエッジ ロックブラスト じしん アイアンテール
ミミッキュ狩りマシーン。非ダイマ時同士でもロクブラ4発当てれば1ターンで倒せる。
基本的に技範囲や耐性上バンギと仕事が被るので物理耐久に寄せている。
ハチマキの恩恵はすさまじく、じしんはHBナットレイでも受からない。
選出率5位、ダイマ率5位。
ニンフィア@せいれいプレート
特性:フェアリースキン
性格:ひかえめ
実数値:202(252)-76-85-178(252)-151(4)-80
技:ハイパーボイス マジカルフレイム サイコショック ねごと
The・見せポケ。ほとんど選出しない。ドラゴンはほとんどドラパルトしかいないので対竜はバンギラスで事足りることが多く、サザンドラもぶっちゃけばかぢからでなんとかなる。あまりなかったがネギガナイトやローブシン等重たい格闘ポケモンがいるときは選出していた。こいつが控えているだけで相手は安易にドラゴン技を打てなくなるので、主に選出段階で相手にプレッシャーを与えるのが仕事だった。ちなみにねごとは補助技だが、役割論理で唯一許されている補助技である。
選出率6位、ダイマ率6位。
選出、立ち回り
役割論理は交代戦を前提とした戦術であり、いかに有利対面を作って相手を引かせ、交代先に刺さる技を打ち込むかが勝利の鍵となります。
例えばロズレイドであれば、水ロトムのハイドロポンプに繰り出した後、草技を読んで交代してきたドラパルトにシャドーボールを当てる等、常に目の前の対面ではなく「後ろを見る」ことが重要になってきます。選出段階では相手のパーティを見てどの対面が相手にとって厳しい対面かということを意識して選出、実際の試合では如何にしてその理想的な対面にもっていくかを意識して立ち回りました。
そのためには、特定の相手の攻撃を何回耐えられるかというダメージ感覚を知っていると便利です。
採用上位ポケモン対策
ここでは使用率上位のポケモンをどうやって倒していくかを自分の経験談を交えて紹介していきたいと思います。
ドラパルト
型が多すぎて全てを対策するのは不可能。基本的にはじゃくてんほけんor珠のアタッカーと思っておくようにしました。
うまくバンギラスと対面させてダイアークで倒すのが一番楽です。ダイマックスを切れない場合は交代でダイマックスを上手く枯らしてからかみくだくで倒していきます。あるいはジュラルドンでダイドラグーンすれば楽に処理できます。相手が物理一本ならダイマックスなしでも処理可能。ニンフィアはあまり選出しませんが珠ダイホロウ(物理)以外は耐えて反撃可能です。
持ち物なしドラゴンアローくらいなら耐えるのでロズレイドで倒せることもありました。
とくせいでズルする皮野郎。ドサイドンがいれば安定。いない場合は大体ジュラルドンで倒していました。ドサイなら珠持ちだろうと剣の舞に繰り出してダイスチルで楽勝です。ギャラのいかくでAを下げておきロズレイドのダイホロウで突破するというのも一応可能です。最近タラプ持ち+ドレインパンチが増えたおかげで舞われてもダイマ枯らしてからロズレイドのシャドボで勝てたり、ジュラルドンの後出しが安定したりとそこまで困ることはありませんでした。
ただサイクル戦の中消耗しすぎてしまうと普通に3タテ食らうのでそこは注意です。
パーティ的にギャラドス以外に地面が通りやすく、重たい1匹です。じしん撃ってくるタイミングでギャラに引き突破するのが基本ですがかなりの確率で交代読みの岩技が飛んできます。
ロズレイドやバンギラスであればじしんを一発は耐えるので、一旦交代読みを読んで居座りダメージを与えた後、ギャラドスがいないと思わせてじしんを撃たせたところにギャラドスを出すなどうまく読み当てないと被害が大きくなってしまいます。
あまり対処には困らなかったイメージ。大体初手はわるだくみかダイジェット撃ってくるのでバンギラスに引いてダイロックすれば楽に突破できます。
一応ドサイドンでも処理できますがそこそこ草技持ちがいる上、通常時だとダイフェアリーでも一発で落ちてしまうので不安定。
ロズレイド対面だと毒技の存在でプレッシャーがかかるためダイジェットを撃たせやすいのでそこに合わせてバンギラス引きなどがよく決まりました。一応ダイマックス1対1ならギャラドスのダイストリーム+ダイロックでも勝てます。
耐久お化け。一見厳しそうに見えますが特殊耐久に謎の信頼があるのでロズレイド相手に繰り出してきたりしてきます。しぜんかいふくもバレづらくあくびを撃たれることも多々。リーフストームやヘドロばくだん連打で押し切れることも。基本的にはバンギラスのダイナックルで倒すのが安定します。意外と不利対面が少ないので苦戦するイメージは少なかったです。
ダイジェッター。最近は一周回っていかく持ちが増えた。ジュラルドンがいれば大体なんとかなります。死に出しならギャラドスでも対応可能。ギャラドスとジュラルドンはよくセットで選出するのでそのついでで大体処理できていました。対面ダイマなら一応バンギラスでも勝てます。
水ロトム
ロズレイドの役割対象ですがかなりきつい相手。不利対面でロズレイドに引くとボルトチェンジで対面操作されて試合をコントロールされて試合終了パターンはよくありました。いったんドサイドンをかませるなどして上手くハイドロポンプや鬼火に合わせてロズレイドを繰り出していくのがポイントになります。ロズレイドがいない場合ダイマバンギやジュラルドンで無理やり突破するしかないです。
突然鬼のように数を増やした耐久ポケモン。バンギラスにだいもんじを搭載させた元凶。やどりぎまもるで回復しながらこちらのHPを削ってくる厄介極まりないポケモンです。こいつがいる場合高確率でロズレイドに後投げしてきます。交代読みでシャドーボールを当てて少しでも削っておきたいです。ちなみに持ち物が食べ残しでない場合はオッカのみの可能性が高いので他のポケモンで6割程度まで削ってからバンギラスのばかぢからで倒します。一応パワーウィップ程度なら耐えるのでドサイドンのハチマキじしん2発でも勝てます。
アーマーガア
受けポケガラル代表。弱点が少ないうえに再生技まで覚え、積みアタッカーもこなすヤバいカラス。基本的にジュラルドン以外では倒せません。ボディプレスがない個体であればバンギラスでも一応倒せます。ロズレイドやドサイドンがこいつを呼ぶのでうまく釣り出してジュラルドンの火力を押し付けていくことを意識していました。
火ロトム
水ロトムほどではないが結構厳しい相手。基本的にはバンギラスで倒しますが、大体ボルチェンで逃げたり鬼火で火力を削られるのでなかなか面倒です。ロズレイドで対面したときはオーバーヒートが怖いですが、基本ヘドロばくだんを選択していました。バンギラス意識で鬼火やボルトチェンジを交代読みで撃ってくることが多かったのでその隙にそのまま倒せることも。
火力ゴリラ。不利対面を作った瞬間に誰かが犠牲になります。ハチマキとスカーフの比率は体感半々くらいです。基本的にハチマキだと思って動いていました。コイツが有利対面を作るとこちらが壊滅するのでギャラドスを基本初手に出していました。B振りギャラならいかく込みでハチマキつららおとしを耐えられます。ハチマキ持ちは倒せると思って突っ込んでくることが多いですがとんぼがえりで逃げてくることもあります。その場合ほかの対面でもいつヒヒダルマが出てきてもいいように技を撃つことを意識していました。ギャラが削れて倒せなくなってしまっていた場合はジュラルドンのダイマックスで対応していました。
攻撃しながら壁を貼るやべーやつ。基本受けが成立しません。氷技に繰り出せるのはバンギラスくらいなのでラプラス入りにはバンギラスはほぼ確定で選出していました。技の性能からダイマックスを使ってくることが多いのでバンギラスとロズレイドでダイマックスをいなしてから一方的にダイマックスを切って対応することが多かったです。ロズレイドがいないときはバンギラスにダイマックスを切ってダイロック連打で押し切ります。じゃくてんほけんだと負けますが考えても無駄な時は考慮せず動きます。
ロズレイドの役割対象。対面性能が高いので初手率が高く、持ち物はチョッキ、タスキ、珠の順で多かったイメージです。ムーンフォースや水技に繰り出しリーフストームなどの高火力を押し付けていきます。相手がSに振っていると抜かれてしまいますが、耐久無振りアシレーヌはダイマックスしてもリーフストームを耐えられません。
いうほど当たりませんでしたがドサイドンがいれば楽でした。ロズレイドでもリーフストーム一撃で倒せます。割と格闘技搭載率が高いのでバンギラスのばかぢからで対応するのはお勧めしません。
ダイジェットしてくる型でもバンギラスでダイマックスを要せず突破できます。
ギャラドスのダイロックでも楽に倒せるので特に厳しい印象はなかったです。
バンギラスによく後投げしてきます。あくび連打してくる型もしぜんかいふくのロズレイドなら恐れず殴っていけます。ただ後ろには大体積みアタッカーが控えているので起点にされて壊滅にされないよう注意です。
エースバーン
ギャラドスかドサイドンなら後出しからの処理が楽です。たまにいるタスキカウンターが怖いのでドサイドンは基本ロックブラストで対応します。
タスキ持たせるのやめろ。Sに振られるとかなり厳しくなります。先発は大体タスキ持ってるので接触技にギャラドスを繰り出してタスキを潰し、じしんで倒していきます。タスキ以外なら素早さは低いので、ロズレイドやジュラルドンで上から倒していきます。
パッチラゴン
ほとんど初手ダイジェットしてきます。いのちのたまじゃなかったらだいたい保険と思っといたほうがいいです。ダイジェットが多いおかげでジュラルドンの繰り出しからダイドラグーンが決まりやすいです。ダイマックスが切れた後は舐めて燕返しが来やすいので実はロズレイドでも勝てます。
あまり見かけませんでしたがいざいるとなかなか厄介でした、ニンフィアがいれば楽ですが無理なようならバンギラスのばかぢからで対応します。ロズレイドで対面した場合はだいもんじ程度なら耐えるので居座ってマジカルシャインで倒すことも可能です。
先発でスカーフとんぼしてくる奴の裏にギルガルドがいることが多いので強気に交代読みして控えをぶっ飛ばしましょう。
厄介な火力ウサギ。タスキが多いがたまに保険や珠持ちがいます。出るなら先発が多いのでギャラドスを出しておきたいです。シーズン後半になるにつれて雷パンチ持ちが減ってじたばた持ちが増えた印象。仮に持っていてもいかく込みなら耐えますし、素直にギャラドスでアクアテールしとけば相打ちにはしやすかったです。
タスキが多くせいしんりょくでいかくが効かない論者殺し。まともに戦えるのがギャラドスとロズレイドしかいないので相当厳しいです。かみなりパンチ持ちが多いですがB振りギャラドスなら一応耐えられるので1対1ならなんとかなります。せっかくかみなりパンチ耐えたのにシュカのみ持ってて負けたときはスイッチ投げたくなりました。
サイクル構築で多い印象。チョッキ持ってるかおにび持ちが多かったです。
ロズレイドと対面したときは交代読みでとんぼかおにびが来がちなので居座って攻撃することも多かったです。素早さに振る個体は少ないのでギャラドスやジュラルドンで上から倒す流れが多かったです。
まとめ
ダイマックスの登場により明確な相性関係が反転することがあったりして環境的には逆風な役割論理を使うトレーナーは目に見えて減少しており、論理動画を上げている自分としてはなんとしてもいい結果を出して布教に努めたいと意気込んだ今期。最終日前日に3桁順位に乗ることに成功し、最終日にもっと上げようとして負けが込み最終順位は2000代とお世辞にも高いとは言えない結果に終わってしまいました。しかし最終日時点で851位という自己ベストを更新できてよかったと思います。この結果で少しでも多くの論者の希望となれば幸いだし、役割論理を知らない人にも興味を持ってもらえたら嬉しいです。このパーティの紹介動画もYoutubeで今後上げていこうと思いますので、でき次第ここにもリンクを貼らせていただきますね。